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霊諍山(れいじょうざん)
千曲市八幡の「霊諍山」は、明治の中頃に「土俗信仰」の場として開山された山(高さ490.5m)で、「大雲寺」から自然探勝歩道を通って、裏山の「郷土環境保全地域」にあります。
「霊諍山」には敷地をぐるりと囲むように石像や祠がたくさん並んでいます。その数、約120とか。これらの石仏・石神は諸国の社寺から勧請したほか、「願果たし」のお礼として奉納されたと言われます。
三途の川で亡者の衣を剥ぐという「奪衣婆(だつえば)像」、蚕を食べてしまう鼠を退治する為に鼠除け祈願として生まれた猫 の石像「猫神様」は、マントにフンドシ姿でルンルン気分。何ともユニークです。養蚕業の盛んだった時代の、切実なる願いが高じた発想でしょうか。
人里離れた山の中で 色々な思いを込めて彫られたたくさんの神仏像や祠に出会い、その自由な発想に思わず叫んだり、微笑んだり、吹き出したり、、、そこは自然風景と造像がコラボしたギャラリーでした。(ボランティアガイド楽知会)