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⑯「遥拝所」を深掘り(第2回)
(2)姨捨孝子観音
この地が姨捨伝説の発祥の地であるとともに、親孝行者の里であることを顕彰するため、昭和36年(1961)、姨捨孝子観音が建立され、併設された石碑「姨捨孝子観音由来之碑」には、その由来と姨捨伝説が記述されている。毎年、4月15日には、羽尾第四区と羽尾第五区(両区)の主催による「姨捨孝子観音例大祭」が、明徳寺住職の司祭によって挙行されている。この例大祭は、春の祭りとして五穀豊穣と地域の安寧を祈願する祭りであるが、老人の知恵と親孝行者の里であることを顕彰する意味も含まれている。
姨捨孝子観音を参拝すれば、「老人の知恵が研ぎ澄まされ、いつまでも若さを保ち長生きができる」
そして、「親孝行者のやさしく賢い心が授かり育まれ、家庭の幸せと地域の発展に貢献できるようになれる」とも言われている。