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サイクリングで伝える千曲市の魅力

科野さらしなの里サイクリング推進委員会

近年、環境問題や健康づくりへの意識の高まりによって、移動の手段としてだけでなく日々の生活を豊かにするツールとして自転車の人気が高まっています。

科野さらしなの里サイクリング推進委員会(以下、推進委員会)は、千曲市を中心とした「千曲川サイクリングロード」を有効活用し、にぎわいのあるまちづくりを創出することを目的に平成28年に設立された団体です。

今回は、湯元上山田ホテル社長で、推進委員会の代表を務める若林正樹さんに、千曲市×観光まちづくりをテーマにお話を伺いました。

月の都へのおもいを語る

推進委員会では、千曲市内でのサイクリングコースの設定やサイクリングマップの作成、道標や大型案内板の設置、自転車の駅の整備、広報宣伝などを行っています。推進委員会の副会長は、自転車の貸し出しなども行う旅館の若旦那と、千曲市のCafé自転車屋のマスターです。このことからも分かるように、推進委員会は自転車好きが集まった団体です。
しかし、実は私自身は、サイクリングはあまりやらなかったんです。ただサイクリングが「イケそうだ!」と思ったのには訳がありました。以前、観光協会の視察で、飛騨古川でサイクリング体験をしたことがありました。そのときの経験がとてもすばらしいものだったのです。車とも歩きとも違う速度感、程よい爽やかさ、どれも自転車でしか体験できないものです。

推進委員会はこれまでに9つのサイクリングコースを設定してきました。コースはそれぞれレベル分けされており、初心者から上級者まで楽しめるとのこと。コース設定する際には、いくつかのこだわりがあると若林さんは語ります。

一つ目のこだわりは、地元の人が普段何気なく通っているけど実は魅力的な場所をピックアップすること。二つ目は、地域の人と交流できるコースにすること。そして三つ目は、お店やサイクリングステーションで買い物ができるコースにすること。この三つのこだわりを大切にしながら、サイクリングコースを設定しています。
サイクリングマップを見てもらうと、所要時間や距離のほかに、標高差や消費カロリーも書いてあります。これはサイクリング上級者だけでなく、初心者の方でも体験しやすくするための工夫です。サイクリングマップとコースの動画は下記のURLからご覧いただけるので、ぜひ見てみてください。

https://chikuma-cycling.com/course_information.html

市内を張り巡らすように設定されたサイクリングコース

精力的に活動を展開する推進委員会ですが、2021年度もいろいろと仕掛けていくそうで…

今年は長野県の支援金を活用して、市内数か所にシェアサイクリングのステーションを設置し市内外の皆さんが好きなときに自転車に乗れる地域づくりを行う予定です。戸倉上山田温泉は駅から離れているので、観光客の皆さんにもぜひ使っていただきたいですし、通勤通学時に地元の皆さんにも使っていただきたいですね。

サイクリング観光を楽しむ観光客

推進委員会の会長であり温泉旅館組合連合会の会長でもあり、過去には議員や観光協会の役職も務めていた若林さん。千曲市の観光を先導するキーパーソンと言っても過言ではない若林さんに、最後に千曲市の観光がより発展していくために重要だと思うことについてお聞きしました。

千曲市全体でもそうですし、観光の拠点である戸倉上山田温泉でもそうですが、この地域の観光では「協力してお客さんを受け入れる」という観点が疎かにされてきた過去があります。しかし新型コロナウイルスの流行によって改めて可視化されたのは、事業者はみんな独立しているわけではなく、どこかでつながっているということです。の1年を通して観光は実はとても重要な産業だということを実感したので、これをキッカケにみんながより協力し合う体制を作っていくことが重要です。

一方で、観光まちづくりという視点で考えると「地域のため」という言葉は、どこか嘘くさい気もします。「俺はこんなに地域のために頑張っている」と言っても、人は惹かれないでしょね。そうではなく、私たちは各々が自分のために全力で仕事や活動を行い、結果として地域のためになることが理想だと思います。

千曲市の強みは、個々に強い資源をもっていることです。これは他の地域にも負けない強みです。しかし残念なのは地元の人が、地域資源=宝だと気が付いていないことかもしれません。市民自身が市のことに関心がない現状は観光事業者の自分としては悲しいことです。
しかし外部の人たち=観光で訪れる人は千曲市の魅力に感激し楽しんでいただいてます。この外部の人たちの感情を地元の人にも伝える方法のひとつが、私はサイクリングだと思うのです。サイクリングによって地域に観光客が入ってくる。そういう光景が日常的になれば、地元の人も地域の魅力に少しずつ気が付くのではと思っています。

 

サイクリングによって地元の人と観光客がかき混ぜられ交流が生まれることで、お互いがWin-winな体験につながる。推進委員会によって日々整備される千曲市のサイクリング環境が今後地域にどのような影響をもたらしていくのか、とてもワクワクしますね!

 

科野さらしなの里サイクリング推進委員会Webサイト https://chikuma-cycling.com