「心の中の風景」表現が素敵
さらしなルネサンスは6月7日、屋代高校附属中1学年に「名月の里」と「蔵のまち稲荷山」の二つのテーマで出前授業を行いました。
同校が毎年行っている千曲市を知る地域学習の一環で、1学年80人がそれぞれ関心のある4テーマに分かれ、このうちの二つを当会が担当しました。千曲市外から通っている生徒が大半なので、事前に月の都冊子「The MOON CITY」と蔵のまちを紹介するパンフレットを全員に届け、事前学習してもらい、授業を行いました。
「名月の里」を担当した児玉淳子さん(元更級小校長)は、「The MOON CITY」で執筆した「田毎の月」の魅力の秘密を語りました。立った場所から実際は一つの田にしか月は見えないのに、なぜ全部の田に月が映っている浮世絵があるのか。図解する画像を見てもらいながら解説しました。
生徒からは「なぜ、田毎の月になったのかという推理がとても面白く、なるほど!と思った。これからも調べて知っていきたい」「田毎の月は、心の中の特別な景色という表現が素敵だなと思ったので、何か、田毎の月を守っていける活動をしたいです」という感想がありました。
「蔵のまち稲荷山」は、自分も蔵の建物を持っている稲荷山在住の宮坂勝彦さんが担当しました。生徒からは「稲荷山の 始まりは 戦国時代 。 とても 古い歴史や 大切な歴史がつまっている 町だと説明を聞き、 感心するとともに 中学校の近くにある町が そんなにすごいのかと改めて実感しました 」「実際に歩いて、もっと知りたいと思いました 。 白壁を近くで見てみたいです。寺や神社にも行きたいです」といった感想が届きました。
さらに学習を深めるためとして、生徒たちは9月14日、次は現地を実際に訪ねて学習するそうです。その際もさらしなルネサンスでは関係者をお呼びするなどして講師を担当する予定です。(大谷善邦)