月の都を巡る
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稲荷山蔵の町コース
稲荷山宿 蔵し館
生糸輸出の先駆者「カネヤマ松源製糸」の旧松林邸を修復整備して、主屋は町屋の生活空間を再現し、主屋裏の土蔵は「くらしの資料館」として、稲荷山の歴史を物語る民俗資料を展示しています。
主屋は漆喰で塗り固めた土蔵造の建物で、表通りに面したくぐり戸を入ると、右手にオタナ(店舗部分)、その奥に囲炉裏のある居間と中座敷、奥座敷が続きます。2階は商品の保管室、遠来の客の接待、宿泊、宴会場、奉公人部屋などさまざまな用途で使われていました。中庭の奥には土蔵があり、南北に分かれた階段と吹き抜けが広くとられ、商品の出し入れ用の大きな滑車があります。明治以降、商業地として栄えた当時の生活道具をはじめ資料がところ狭ましと展示されています。
現在修理工事のため休館中です。(工事期間は令和8年1月頃までを予定)
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長雲寺
寺伝によれば平安時代の末期、寿永3年(1184)に開山し、天正12年(1584)稲荷山城の築城の後、天正17年(1589)に現在地に再興したと伝えられる真言宗のお寺です。本尊は五大明王で、重要文化財の木造愛染明王坐像も安置されています。この愛染明王は、寛文(1673)京都の仏師久七が制作したもので、檜材の寄木造りです。愛染明王は愛情・情欲を悟りの心に高める仏として信仰されています。
信濃三十三番観音霊場の第五番(倉科 妙音寺)と、第六番(森 観龍寺)の納経所となっています。また、ガン封じの寺としても知られています。
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稲荷山の街なみ
江戸時代の稲荷山は、
荒町から治田町まで、南北約850mの表通りを中心に、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。表通りに面して白壁の防火建築の主屋が軒を並べ、裏通りに面して土蔵が建ち並んでいます。たまち蔵小路と呼ばれる辺りは、整然とした石垣の上に下見板張りの土蔵群が連なり、撮影ポイントとなっています。
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二十三夜塔
月齢の二十三日の夜に、月の出を待って供物を供え飲食するという「月待ち行事」は、平安時代から行われてきた民間信仰で、
市内には、50基ほどの石碑があり、二十三夜塔のほかに二十六夜塔もあり、月待ち行事が盛んであったことがわかります。この月待ち行事は、現在も続いている地区もあります。
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龍洞院
龍洞院は、美しい庭園で有名な古刹で、秋の紅葉の時期になると、ずらりと並ぶ石仏と赤や黄色に染まった木々が参道を彩り、美しくも独特な雰囲気を醸します。参道の一部にある「
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治田公園
治田神社と隣接する二つのため池一帯の公園で、春には数百本のソメイヨシノが咲き誇り、桜並木が水面に映る風景も見事です。4月上旬の桜祭りの時期には、提灯でライトアップされた桜が、夕闇の池に映りこみ幻想的な景色を作り上げています。お花見スポットとして賑わう一方、秋には赤く色づいた桜の紅葉も楽しめます。
治田神社は、更級郡(さらしなぐん)にあった
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