月の都を巡る

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姨捨の棚田コース

姨捨駅(おばすてえき)

JR篠ノ井線 姨捨駅は、明治33年(1900)に開業しました。線路勾配がきついため、今では数少ないスイッチバック方式の駅です。現在の駅舎は、昭和9年(1934)に建てられ、駅舎全体は折り鶴を、窓枠は亀をデザインした大正モダニズムの雰囲気をよく残した木造駅舎です。
標高が高い(551m)ので、駅からは善光寺平や棚田が一望でき、その景観は「日本の鉄道三大車窓」として有名です。また街の灯りが織りなす夜景も素晴らしく「全国夜景100選」の一つに数えられ、月の撮影スポットでもあり、まさに月の駅です。

姨捨駅 駅舎
姨捨駅からの夜景
姨捨駅 スイッチバック

日本遺産センター

日本遺産に認定された「月の都 千曲」の情報発信と観光拠点です。
日本遺産の構成文化財の文献などを展示している展示室や、日本遺産関連のイベントや講演会を開催できる多目的ホールがあります。
また、地産地消を取り入れたイタリアレストラン「イル・ルーナ」にて、お料理を楽しんでいただくこともできます。
【利用案内】
開 館:9:00~18:00
休業日:月曜日(祝日の場合は翌日)・祝日の翌日・年末年始休業(12月29日~1月3日)
電 話:026-273-4170

姨捨山 放光院 長楽寺(ほうこういん ちょうらくじ)

長楽寺は天台宗のお寺で、信濃三十三番観音霊場第14番札所に数えられています。姨石(おばいし)に寄りそうように建つ観音堂には、秘仏の本尊 聖観世音菩薩が安置されています。境内には、月見堂・月見殿という月の名所にちなんだお堂もあります。古くから月の都と詠われた姨捨に、松尾芭蕉が訪れた(貞享5年、1688年)後は、俳諧のメッカとなりました。境内には、「芭蕉翁面影塚」はじめ、数多くの句碑が建てられています。
芭蕉の来遊以後、多くの人が訪れるようになり、姨石はじめ周囲に点在する大きな石を姪石めいし甥石おいしなどと呼び「姨捨十三景」に数え、また姨石にまつわる物語「姨捨山縁起」(大山姫が自分の醜い心を悔い、来世では美しい心で生まれ変わりたいと姨石から身を投じた・・・)なども作られ広く流布されました。

長楽寺
姨 石
芭蕉翁面影塚

姨捨の棚田散策

標高500m前後の傾斜地に作られた田んぼで、約40ヘクタールに約1,500枚あります。先人の努力によって、ため池や用水路が整備され開発が進み、その棚田景観は国の「名勝」や「重要文化的景観」に、また「日本の棚田百選」に認定されました。
姨捨の棚田は、大昔に三峰山が崩れた土石流堆積物の斜面に拓かれた棚田です。棚田の中にある石仏が置かれた姪石めいしは、姨石と同じ凝灰角礫岩ぎょうかいかくれきがんの大きな石です。
棚田の眼下には広く善光寺平が広がり、千曲川を隔てた対岸には、月を鏡に、山は鏡を載せる台に見立てて名付けられた鏡台山きょうだいさんがそびえ、中秋の満月はこの鏡台山付近から昇ります。松尾芭蕉もこの鏡台山から昇った名月を観て俳句を詠んだことでしょう。

姨捨の棚田
姨捨の棚田 夜景
姪 石

四十八枚田

長楽寺所有の48枚(約3反歩、今では43枚)の水田で、姨捨の棚田の形態を良く残しています。水は上の田から下の田へ順番に水を入れる「田越し灌漑」で、地形に合わせた大小の不整形な棚田です。48枚としたのは、阿弥陀如来の四十八願に因んで名付けられたとのことです。畔には、宝永3年(1706)銘の田毎観音がたたずみ、耕作を見守っています。

四十八枚田 入口
田毎観音
田毎の月

コースマップ

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