「月の都 千曲」の文化財巡り❷
日本遺産「月の都 千曲」ガイド養成講座の一環として、10月11日、「月の都 千曲」の構成文化財をバスで巡りながら、ガイド研修が行われました。研修に当たり、一部「楽知会」がガイドをお引き受けしました。(写真:武水別神社の鳥居)
日程(午後の行程)
12:30 バスで姨捨棚田を出発。
12:40~「武水別神社」(県宝) 見学。
広大な境内は樹木が生い茂り、社叢(神社の森)として県宝に指定されています。本殿は立川富昌による見事な彫刻で有名。また、境内に残る「高良社」は室町時代の建築で、県有形文化財。その他、様々な神を祭った祠(疱瘡社、酒造祖社、荒神社、12神、天神社、子安社 など)があります。神事として行われる仲秋祭や大頭祭なども無形民俗文化財に類しています。
「松田館」(敷地-県史跡、建物群-市指定文化財)へ。
松田館は武水別神社の神主の館で、神社の西側道路を挟んだ反対側の建物。堀や土塁のある戦国時代の館に、江戸時代からは神主としての建物群が建ちました。現在は平成29年(2017)に焼失した母屋修復の最中でした。工事完了後は、松田館としてオープンします。
14:00~「長野銘醸」 (国の登録有形文化財) 見学
元禄2年(1689)創業で千曲市、唯一の造り酒屋です。棚田と同水系の湧水を使って、こだわりの酒造りが今も行われています。
敷地内の老松(アカマツ)は、江戸時代の「善光寺道名所図絵」に描かれている「七曲松(ななわだまつ)」、まさにその松です。
(市指定保存樹木)
酒蔵は江戸時代末期の建物で、300年以上経った今もここで譲造されています。大正時代に建てられた事務所棟と共に国の有形登録文化財になっています。
14:40 千曲市役所着、解散
朝から盛り沢山の文化財を見て回り、本当にお疲れ様でした。
講座を通しての新しい気づきや発見が、今後のガイド実践スキルに役立つことを願っています。
(ボランティアガイド楽知会)