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大頭祭 「御供積み」神事

武水別神社では、12/3に餅つきが行われ、翌日に頭人たちが各々704個の袋詰めをしますが、これは、大頭祭で頭人が奉納する「御供(ごくう)餅」です。

実際には、祭りの5日間 毎晩、各当番日の役目を終えた頭人が、当日夕刻から「御供積み」神事として行ないます。見学にでかけました。

18:00~ 「御供(ごくう)積み」のため本殿に向かう頭人一行

一行は手を洗い清めて本殿へ入ります

18:30~ 御供積みが始まりました。御供餅を御供所から本殿へと運び、奉納します。

この奉納スタイルが独特で、そのスタイル故に、御供所の建物にも特徴があるのを知りました。御供は道中 恭しく高く捧げる形で本殿に運ばれるので、御供の受け渡しも普段は閉じている「御供所」中2階の専用戸口から、お盆ごと受け取って運びます。

普段の御供所は〇部分が閉じています
「御供積み」時、〇部分が開きます。
御供はこの窓からお盆ごと渡されます

御供の数は毎日704個!4人の担い役がリレー式に手渡ししての奉納でした。数が数だけに、20数回は受け渡しするそうで、本当に大きな特徴ある神事です。

「御供積み」は御供所から本殿迄リレー式で奉納に4人、空のお盆を御供所へ戻す役に1人と、5人態勢でした。

御供盆は受け取ったらすぐ次のメンバーに渡しに行き、渡したら直ぐに自分の持ち場に戻って待機します。この連携プレイはチームワーク宜しく見応えありでした。

御供の奉納 (左)空の盆を下げる人。

御供餅は、二十数回に分けて繰り返し奉納されます

704個の御供餅の奉納(5回)は、昼間の華やかさとは対照的に、見物人も皆無、暗くて寒さが厳しい中、黙々とこなされます。時間と労力を惜しまず、この様な地道な神事が400年以上と言う、気の遠くなる程長い間 続いていることは、充分に重要文化財的価値があると思いました。(ボランティアガイド楽知会)

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