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「月の都」千曲市のパノラマ全景写真

 国の重要文化的景観で、日本遺産「月の都千曲」の主要構成である「姨捨の棚田」は、どのように出来上がったのか。その謎を明らかにする講演会が2月23日、八十二文化財団主催で開かれました。講師はさらしなルネサンス副会長で信州大学名誉教授(地震学)の塚原弘昭さん。千曲市の南に隣接する麻績村との境界にある三峯山(みつみねさん)の40万年前の大崩壊で、膨大な量の土砂(粘土)が千曲川に向かって流れ下り、現在の棚田景観が出来上がったことを解説しました。講演のレジュメをはじめこれまでの研究成果は、次をクリックすると、ご覧になれます。https://sarashina-r.com/?page_id=9160

 今回の講演に際し、八十二文化財団は財団の建物1階「ギャラリー82」(長野市岡田)で、関連の写真やパネルなどを展示しており(2月24日まで)、会場の入り口にあった横幅2メートルを超える大きなパノラマ写真(上)に感嘆しました(クリックすると拡大)。姨捨の棚田を中心に、鏡台山から冠着山(姨捨山)、三峯山まで「月の都」の主要な山がすべて一枚に写っています。塩尻市の市民有志でつくる「立体地形図の会」が千曲市上空をドローン撮影して作成したものです。このパノラマ写真を見ると、三峯山の大崩壊によって姨捨の棚田の地形、景観ができていることが生々しく分かります。雪がほどよく降った時期の撮影なので、地形の凹凸もよく分かります。立体地形図の会のホームページでは、このドローン撮影で作ったパノラマ画像を公開しています。次をクリックしてご覧ください。https://kiritoh.com/2025/01/31/20250204/

(さらしなルネサンス・大谷善邦)

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