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上田市の日本遺産巡り

「令7和年度 上田市の日本遺産を巡るバスハイク」に参加しました。写真でお知らせです。

塩田平の日本遺産

生島足島神社 (上田市下之郷)

御祭神は生島大神・足島大神。日本国土の守護神として仰がれています。また摂社(下宮)には諏訪大神も祀られています。

日本の真ん中に鎮まり、この地を重要な地と位置づけ、太陽の光線上に文化財が並ぶと言う、先人の慧眼に驚くばかりです。

     

長福寺 (銅像菩薩立像・国重文)

生島足島神社の北の鳥居側に建ち、本尊の銅像菩薩立像は小金堂仏で白鳳時代(7世紀後半)の作品と考えられます。

                    

前山寺(上田市前山)(三重塔・国重文)

真言宗。弘法大師が開山したといわれ、塩田北条氏の祈祷所ともなっています。

前山寺の三重塔は室町時代後期の建物と推定され、二層、三層には窓・扉・廻縁がなく、手すり用?の横材が突出したままなので、未完成かと思われますが、現在の簡素な姿がまた美しく「未完成の完成塔」として有名です。 

     

塩野神社は「延喜式」にも載る古い神社で、俗界との境を示す屋根付きのたいこ橋(神橋)をぬけると、桜閣造りと呼ばれる2階建ての拝殿が目に入ります。造りの巧妙さ、見事さに圧倒されました。戦国時代の武将、武田信玄もこの神社を崇め、朱印状を奉納して武運長久を祈ったといいます。

            

中禅寺(禅宗) 中禅寺薬師堂(国重文)

塩田北条氏二代目・国時公が、初代の父、義政公の菩提と弔いのために建立したお寺。茅葺屋根の薬師堂は、鎌倉時代初期の創建といわれ、阿弥陀堂様式の典型。重厚な屋根と荘厳なたたずまいに魅了されます。安置された薬師如来坐像・神将像と共に国の重要文化財に指定されています。

                

別所温泉周辺

お昼は、別所温泉の「あいそめの湯」にて昼食。「かき揚げ天ざるそば」を頂きました。

            

安楽寺(曹洞宗)(八角三重塔・国宝)

信州最古の禅寺で、裏手に鎌倉時代に建てられた日本で唯一の八角三重塔(木造)がある。一見、四重に見えるが初重は「もこし」という「ひさし」。中国宋時代の禅宗様(唐様)様式の建築で、詰組が見事です。「惟仙和尚坐像」(安楽寺開山者)と「恵仁和尚坐像」は国の重文に指定されています。

               

                

常楽寺(天台宗)(石造多宝塔・重文)

別所温泉を開いた慈覚大師が開山したと伝わり、北向き観音を護る本坊です。境内裏の石造多宝塔は、北向観音出現の場所。 本堂前の舟形をしたお舩の松(樹齢300年)は今も青々と優雅でした。寺秘蔵の名品も多く、美術館が併設しています。

                       

                  

北向き観音

善光寺と向き合うように本堂が北向きなので、この名がつきました。両方にお詣りしないと「片詣り」と言われるそうです。境内には有名な「愛染かつら」の大樹も茂っていました。

北向観音通りにはお土産店が並びます。おみやげに御供饅頭を買いました。

        

秋深まった紅葉を背景に、盛り沢山の日本遺産構成文化財を訪れましたが、上田の歴史や伝統の深さ、重さを肌で感じ、先人の知恵の素晴らしさをも思い知りました。(ボランティアガイド楽知会)

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