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大パノラマ写真で「月の都」楽習

日本遺産「月の都千曲」の主要構成遺産である冠着山(姨捨山)と姨捨の棚田がどのようにできたのか伝える出前授業を6月24日、冠着山のふもとの更級小学校5年生を対象に行いました。7月に冠着登山など野外地域学習をする5年生の事前学習で、信州大名誉教授(地学)の塚原弘昭さんと大谷の2人が講師を務めました。八十二文化財団の企画で制作され、寄贈を受けた千曲市の大パノラマ写真が冠着と棚田の成り立ちを解説するのにとても役立ちました。
姨捨の棚田はその上方にそびえる三峯山の大崩壊による地すべりで出来上がったのですが、大崩壊よりはるか昔、冠着山も三峯山ももともとは火山でした。ただ、長い年月による雨や風で削り取られ、当時の姿はまったく残っていません。しかし、山中や棚田にはかつて溶岩であった岩があちこちにあります。代表的のものが冠着山は児抱岩(ぼこだきいわ)、三峯山は長楽寺の姨石(おばいし)です。大パノラマ写真ではこの2つの山がセットで隣り合うように見られるので、成り立ちのイメージがしやすかったと思います。
子どもたちには休み時間、大パノラマ写真を間近に見てもらいました。自分の学校や自宅がどの辺にあるか興味深々でした。(さらしなルネサンス・大谷善邦)
大パノラマ写真について詳しくは https://sarashina-r.com/?p=9127
冠着山の成り立ちについて詳しくは https://sarashina-r.com/?p=8222
姨捨の棚田の成り立ちについて詳しくは https://sarashina-r.com/?page_id=91