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令6年、大池百八灯

 千曲市八幡大池地区で毎年8月16日に行われる「大池百八灯(ひゃくはっとう)」は、初代松代藩主・真田信之の妻「小松姫」を供養する行事です。徳川家康の養女だった「小松姫」は、真田信之に嫁いだ際(1586)、幕府より化粧料としてこの地が与えられましたが、小松姫没(1620)後は、1622年に建立された小松姫の菩提寺「大英寺」(松代)の領地となり、それ以来 行われるようになりました。

当日は、一本松峠に向かう街道沿いに、ひと際大きな塔(灯)がたち、その先にワラを束ねた塔がずーっと立てられています。

夕暮れ7時過ぎ、大池側上部から火が点けられ、最後の大きな塔まで全部で108塔「煩悩の数」の送り火で供養します。

かつての小松姫領地を大胆に使っての送り火、そして最後の塔が高く燃え上がる様子は何とも迫力があり、本当に108の煩悩もこの勢いで消し去られるだろうと思ったことです。送り火傍から見る善光寺夜景も見事でした。

  燃え上がる最後の送り火

こんなにスケールの大きな送り盆が江戸時代からずっと引き継がれ400年も続いていることに感動です。平成27年千曲市無形民俗文化財に指定されましたが、日本遺産「月の都 千曲」の構成文化財の一つにもなっています。(ボランティアガイド楽知会)

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