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「大頭祭」夜練りと御供積み

「大頭祭」は、千曲市八幡「武水別神社」の、収穫を感謝する「新嘗祭」のことです。毎年12/10~12/14の5日間、地区から選ばれた5人の頭人が毎日1人ずつの担当で、御大門行列を行い、神饌を神社に運び、翌晩には神前に供える為の「御供積み」神事を行うという、盛大なお祭りです。頭人の最上位、3番頭を「大頭」と呼ぶことが「大頭祭」の由来のようです。また大頭の「御供積み」では「夜練り」という、最高位ならではの神事もあります。

コロナ禍により、頭人行事は1日で済まされ、かなり簡略化されたようですが、今年の夜練り、御供積み神事を仲間が撮りました。紹介します。

夜練り:12月12日18時~ 神社鳥居前の太鼓橋から拝殿まで行われ、神社の各宝物も参進します。

参拝者には「御供」が配られます。御供の中身は? 

拝殿の様子:参進の宝物は拝殿の棚に飾られます。これらは 年に一度、この日だけがお披露目日です。

その後は、本殿への「御供積み」です。御供所の高い 窓口から御供(お餅)の入った丸い入れ物を受け取った総代が、本殿に運びます。「捧げる」ように恭しく運ばれる風情には畏敬の念が滲んでいます。その数、何と704個とか!

この神事は、国の選択無形民俗文化財に指定され、日本遺産「月の都 千曲」の文化財にも選ばれています。寒さの中、神事の厳かな様子が伝わってきて、400年以上も続く伝統の重みを感じます。

(ボランティアガイド楽知会)

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