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千曲市の未来を描く

ちくま未来戦略研究機構理事・千曲文藝協会事務局 柳澤純さん

千曲市屋代駅前商店街で「西沢書店」を営む柳澤純さん。柳澤さんは千曲市の文化を守り地域を活性化する取り組みをこれまで数多く行ってきました。
今回は、その中でも2つの団体「ちくま未来戦略研究機構」と「千曲文藝協会」の取り組みについて、お話を伺いました。

月の都へのおもいを語る

本屋という職業は、地域の文化面を支える仕事です。非力ですが頑張ろうと思い、今日までさまざまな取り組みを行ってきました。
千曲文藝協会は、代表を務める版画家の森貘郎さんと共に立ち上げた団体です。共に同じころに千曲市にUターンし、2人で地元の郷土史をつくろうと考え、ミニコミ雑誌の発行を始めたのが活動の原点です。

千曲文藝協会はその後、千曲市かるたを作ったり、勉強会を開催したりしてきました。現在のSDGsじゃないですが、文化面でも金銭的な持続可能性が重要だと当時から思っていたので、そういったことも考えながら活動してきました。
現在は、諸事情で活動があまり活発にできていませんが、大きな美術館が無い千曲市においては市民による文化的な活動は重要だと思っています。

西沢書店には郷土本がずらり

志しを共にする仲間と共に、千曲市の文化面を盛り上げる活動をしてきた柳澤さん。
柳澤さんも関わり数年前に活動を始めたのが「ちくま未来戦略研究機構」です。こちらの団体は、一体どのような取り組みを行っているのでしょうか。

ちくま未来戦略研究機構(以下、戦略機構)は、理事の西澤さんを中心に中心市街地の活性化を目的に設立した団体です。メンバーの中心は、豊かな経験と知恵をもつ成熟世代。
これまでに、まちづくりの勉強会「未来サロン」や、ちくまエリアの情報をギュッとまとめた「ちくま未来新聞」の発行などを行ってきました。

ちくま未来新聞

長年まちづくりに携わって来た柳澤さんが行きついたのは人とのつながりの大切さ。現に、柳澤さんの周りにはいつも活動的な人たちが集まり、お茶をしたり戦略を練ったりしています。
そんな柳澤さんが、これからの千曲市のまちづくりにおいて大切だと思うことを2つ教えてくださいました。

4年前に、私は若い皆さんと一緒に和カフェよろずやを立ち上げました。
中心市街地の活性化のためになればと思い、空きスペースを活用したカフェは今では多くの人が集まる場所になっています。私が和カフェよろずやに関わったのは商工会の若手職員やまちづくりに熱心な人たちに声をかけられたからです。
立ち上げから4年経って改めて思うのは「外からの人的なものの重要性」です。もともとその地域に住んでいる人の力だけでは解決できない課題が山積しています。外から来た移住者の方や学生さんと共にまちづくりを行うこと、それ以外には地域は変らないかなと最近では思うようになりました。
実際に和カフェよろずやは地域に大きな影響を与えています。

2つ目に思うのは「ちくま」を大切にすることです。
私は昔から、千曲市の原点である千曲川の「ちくま」という名前を大切にしてきました。
千曲市は合併によりできた自治体ですが、いまでも地域間でのいざこざや、団体間での連携が進まない実態があります。いまこそ「ちくま」のもとに、地域や団体の垣根を超えて横でつながることが必要ではないでしょうか。
日本遺産は、そんな「ちくま」のもとに人々がつながるための良いきっかけになると思います。

これまでさまざまなまちづくり活動を行ってきた柳澤さん。豊富な人とのつながりと蓄積された信頼により、多くの団体と関りがあるからこそ、横のつながりが重要だと感じていることがお話から伝わってきました。

西沢書店、和かふぇ よろずや、戦略機構の事務所が入るビル

柳澤さんはお話の中で「情報や資産を共有することも必要」とおっしゃっていました。それは、これまでは個々の団体が持っていた情報や資産をオープンにして、誰でも活用できる状態をつくろうということです。これまで先陣を切ってまちづくりを進めてきた年代が高齢化している現在、早め早めに情報や資産を共有し若い人でも垣根なく使える仕組みをつくることは重要です。ちくま未来戦略研究機構の取り組みは、まさにそういったところを目指しているのだとお話を伺いわかりました。

 

ちくま未来戦略研究機構のWebサイトは以下のURLから閲覧できます。興味関心のある方は、ぜひご覧ください。

 

ちくま未来戦略研究機構 Webサイト https://ckm-mirai.org